おばさんであること

二人で美也を見た

三人の中では美也が一番人間として間違いないのは

わかっているから

いったいどんな恋愛をしてきたのか興味津々なのだ

 

明美みたいに今のご主人が初めての人?

もちろん、素晴らしい恋愛をして結婚したんでしょう?」

 

満里奈のその言葉に美也は首を振った

それから話そうかどうか迷いながらも

やっぱりここでは本当のことを言おうと決心した

 

「私、初めて男を知ったのは小学校六年生の時」

 

二人とも言葉を失った

 

満里奈はすぐに私立探偵を雇って

その当時の塗装工だった俊介を探してもらい

今、何をしているのかを調べてもらった