発達障害の母
いつまでおねしょしてたとか
よけいなことを知っている友人がたくさんいます」
僕は恥ずかしいエピソードとして話しているのだが
修二さんは
「友達か~
幼馴染って言うんだっけ?
子供時代に子供の友人がいるって楽しいな」
子供時代に同じ子供の友達が修二さんにはいなかったのだろうか
そうかもしれない
生まれも育ちも都会の猥雑な喧騒の中
そこにはまともな子供は迷い込んでは来ない
そして、そこにいる大人は
小さな修二さんをまともに育てなければいけない
なんて認識はなかったのだろう
「周りは大人だけだった気がする
でも、美味しいものをたくさんくれる大人たち」
その修二さんの話とは裏腹に
目は悲しそうだった
美味しいものの代償はいったいなんだったんだろう
「君がそんな子供時代を過ごせて本当に
僕は幸せだ」