発達障害の母

私は無意識のままに

手に持っていた本で母の頭を殴った

もちろん、そんなに力を入れてのことではなかったから

母も痛いとも言わずに、ただ、殴られた理由がわからない感じだった

でも、私は震えた

私の中に母を殴りたい気持ちなどかけらもなかったのだ

殺したいとは思っていたが

それを実行する勇気はなかった

でも、手は動いたのだ

このままだと、私は無意識のうちに母を殺してしまうかもしれない

さんざん、私に迷惑をかけ、嫌な思いをさせ

そして、全く自分が悪くなかったと楽しそうに長生きしている母

娘を性的な幼児虐待に追いやって、見て見ぬふりをしていた母

それでも、私は実際に母に手を挙げるなんて考えていなかった