発達障害の母

全く天使のような無邪気さならば私も父も喜んで受け入れたであろう

しかし、母の中にある幼稚園生レベルの無邪気な意地悪

嫉妬、ひがみ、欲張り、そんなものが無邪気であればあるほど

私たちを苦しめるのだ

もらったもので自分が気に入ったものは箪笥の奥深くに隠す

それ自体は何ということもなく

知らない人から考えたらほほえましいのかもしれないが

家の中で家族しかいない場面

誰も母が大事にしているものならばそれを盗ったりしない

そして、もっといい保管場所を教えてあげることが出来る

私も父も弟も、いつだってその気持ちでいるのに

母はどこか奥深くに隠し、しばらくたつと

その場所を忘れ、誰かが取ったと騒ぎだす

老人ならばよくあることだと人は言うし、私もそう思う

しかし、母の場合は二十代のころからの癖なのだ

誰かが取ったと言い出すときの周りの迷惑なこと

同じことが何度続いても嫌な気持ちに慣れたりしない