速水の毎日

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何と答えていいかわからず
速水は話を昔の仕事で濁した

「そうだね~普通の人間からドロップアウトした人間の
吹き溜まりだったり
普通にもなれない人間の集まりだって思われてるけど
実際はそうでもないよね
有名人のゲイとか独身女優とか女医、社長
多かったよね~
普段は常識人の代表みたいな顔してるのに
ベッドだと赤ちゃんプレイ好きだったり」

「そうそう、ほらあのSって言う男優、奥さんも子供もちゃんといるのに
僕のこと大好きだったなぁ~
なんか可愛かったよ
それに、テレビコマーシャルにも出てる女社長
いかにもドSっぽいのに
ホントは全然違うとかね~」

タケオは楽しそうに話し始めた

「あ、アイドルのJに買われたこともあったよ
永遠の処女みたいなキャッチコピーだったけど
ものすごくうまかったな~」

「そう言うもんだよね
そう、こういう裏の顔知ってるから
真っすぐに夢に向かった後の人間の裏の顔って
悲しすぎるって思っちゃうよね」

タケオは静かに頷きながら
すこし、ブラックのコーヒーを飲んだ
もう、ミルクティーなんか飲んでられないって感じだ