発達障害の母

「こいつ、母さんの男なんだ!

最近、母さんがよこしたに決まってる

逃げろ!

こんなことに巻き込んじゃいけない人ってことくらい

バカな俺だってわかってるさ!

早く!もう、戻ってくるなよ!」

修二のその言葉に涙ぐみながらも

覚せい剤に拳銃!

私は怯えてしまった

そして、修二の言うがままに逃げ出した

とりあえず、恵子ちゃんのところに転がり込んだ

そのまま、修二とは二度と会っていない

修二は頭に障害はあったけれど

母と違って本当に心の純粋な人間だったと思う

母に、頭の足りないようなしぐさが

似ているから惹かれたのに

結局最後は純粋に私のことを考えてくれた

修二のいちずな心に負けた