発達障害の母
そう言えば小学校の頃は皆に嫌われて
頭も悪くて、いつもたった一人で小汚い格好で
教室の隅にいた
休み時間にはみんなでドッジボールをやっているのを
横目で見ながら、鉄棒の棒の上を軽業師のように歩いていた
私も皆とドッジボールをするようなことはできずに
図書室で本を読んでいたが
同じ独りぼっち同士、絶対にそばには寄らないようにしていた
そんな私に対して
ここがケロのケロたる嫌われる要因なのだが
図書室までやってきて
「お前の母ちゃんはくるくるパーだから
お前、勉強しないと大人になったらバカになるぞ」
そのころの私にとってその言葉が一番つらかった
勉強のできる優等生
でも、私はケロが言ったように本気で思っていたからだ