暇な奴ら

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「お姉ちゃんは、なまじ小学校に通って
優等生で立派な母親とか家庭とかに
しなければならないってことを知っていたから
お母さんのことも、あのエロ爺さんのことも
許せなかったんだと思うけれど
私は基準にすべきものを知らないから
小学校に毎日通わなければいけない
なんてことも知らなかったからね
正二と出会ってからは
正二の言うことは聞かなければいけないって思ったし
教え方もうまかったから、楽しかったしね
何より、中学生くらいなのに
お金はどうやったら増えるかなんか教えてもらって
うまくいけば数十万もらえるんだもの
真剣になるに決まってるわ」

速水は頷きながら
可愛そうなお母さん
娘がこんなで、本当に運の悪い人って
母のような人を言うんじゃないだろうか?
そんなことを考えてると

「でも、お姉ちゃんは誰よりも幸せだったと思うよ
たった一人の人とドラマチックに結ばれて
あなたが出来たんだもの」