暇な奴ら

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みぃは苦笑いしながら

「お姉ちゃんに惚れてる正二さんを
何とか振り向かせたくて、真剣にやってただけ
それに、正二さんは学歴はおろか
小学校もまともに行ってない人生だったけど
頭がよかったからね
一度見たものは、何でも完璧に覚えてたよ
あの頃、小屋にいた、昔からの爺さんが
正二さんの父親は学生だったけど
本物の天才だったから、アメリカのシンクタンクに呼ばれて
大学在学中に渡米したんだって
母親はただのだらしない女で
妊娠したのも気が付かないまま、仕事していて
正二さんをトイレで産んだ後、逃げたらしいよ」

「え?父親には誰も連絡しなかったの?」

「だって、風俗小屋の人間がそんなお偉いさんに
コンタクト取れるわけがないじゃない
それに、研究が軍事関係だったから、イラクか何かで死んだらしいよ
もう、50年以上も前の話」