暇な奴ら

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新開は水を得た魚のように生き生きと仕事をこなし
昔のファンが戻って来て
有料サイトは飛ぶようにお金になった

しかし、速水には心配なことがあった

「ねぇ、息子さんはどうしてるの?」

塾の勉強はおろか学校の勉強についていけない
いや、小学校にもまともに行こうとしない
あの、グループ内にいたころ、最大の悩みだった
息子のこと
全く考えなくなった

「住み込みのお手伝いさんを雇ったから
食事は大丈夫!
ゲームをして気が向いたら学校に行ってるんじゃないかな?」

「大丈夫?」

「だって、ゲーム三昧なのは旦那がそうだったらしくって
今の旦那を見ていると、それでもいいんじゃないかと思うし
何を言っても言うこと聞かないんだもの」

「え?でも、新開社長ってアメリカのマサチューセッツとかじゃなかった」

「ああ、なんか、そんなわけわかんないとこ!
今の息子が通ってる私立の小学校
お金さえ出せば、何とか上にはあげてくれるし
付属だから、大学もついてるのよ
問題なし!」