2018-11-15 姉のこと 日記 #練習用 康太は正解が好きだった 家庭に正しい家庭なんて答えがあるわけがないのに 世の中はそれを求めさせた 新聞を読んでも、テレビを見ても、同級生も 学校の先生も、すべての人が康太の妄想のような家庭を 正しいものとしているようだった そして、そんな不確定な危ういものを信じていた 小学生時代 そして、そのことで鬱屈する毎日に 自分を追い込んでいく それを救ってくれたのが姉だった 姉は小学生の康太の前に現れた女神だった そして、常識なんかに振り回されるのはバカらしいと 自分の恋愛遍歴はほとんど狂気の沙汰だった でも、ここにきて、小学生の自分が描いていた 家庭が欲しくなった