姉のこと

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康太は今は何とも思わない
自分のような家庭に生まれても
今はあの、生まれでよかった
最近、仕事で知り合った中学受験をした人や
子供が中学受験に直面している父親に
話を聞くと、かなりのストレスだと言う

しかし、自分のことを考えると
ただただ、楽しかった
無事合格できたから、本当にすべてよし!で終わったのだが
あの時、失敗してもまったく変わってなかっただろう
受けたのは行きたかった中学一校だけで
そこに合格できなかった場合は
姉と詳しく決めていた
公立の中学に上がってからの勉強の計画も出来上がっていた

今までの人生の中で、姉とのあの時間が一番楽しかった
あの家庭環境だったからこその、幸せだった

子供の時の康太を悩ませたのは
世の中の常識だった
それを守ることが、平均的人間のすべてで
特に、子供は狭い常識を生きるすべてだと信じている

だから、いじめられた
いじめの始まりは常識から逸脱した
弱いものだ