姉のこと

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康太は姉がいなくなって
母はとうに死んでしまってから
やっと、小学生の自分から抜け出せた
なんで、あんなに反発して、なんであんなにとがっていたのだろう

姉がいなかったら、いったいどうなったか怖くなる
今は普通の女の人と普通に結婚して
普通の家庭を持ってみたいと思う

普通ってやつにあこがれるなんて
自分でもおかしくなる

小学校のころ、父やじいさんはあのままでも普通の家庭は
できただろうに、普通にならなかった理由は
母の男好きだった
今考えれば、そんな大したことじゃない
子育てができない女は山といる
弁護士になって離婚調停なんかやってみると
普通の母親に慣れない女にたくさん会うのだ