敬語が話せない
冠婚葬祭の常識がない
服はお金がかかっていておしゃれだが
TPOがまるでわかっていない
祐介は常に世の中の常識通りに生きてきた
…というよりは常に普通でなければと考えていた
父を母が殺し、その原因となった女の兄に育てられている
世の中の普通からは全く離れていた
だから、いつだって普通を探して生きてきた
しかし、みぃは常に普通でないことを堂々とまき散らして
生きている
何と羨ましい生き方であることか
そんなことを考えてイタリアのホテルにいると
いきなりメイがやってきた
「忙しそうじゃないじゃない
何で、私から逃げるの?」