ただ、毎日を

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夫は薄ら笑いをして
真澄を見ると

「だからどうだって言うんだ
そんな部署ではないからと言って
あいつが仕事ができているわけではないからな
速水さんの夫ということで
社長であるみぃさんが格別に
仕事を回してくれているのは確かなんだからな」

真澄はちょっと、頭に血が上って来た

「あなた!なんてことを!
タケオは一流の大学を出ているんですよ
あそこの会社にとって、有能な人材に決まっています」

そう言うと、さっさと、夫の朝ご飯の食べた後の皿を
洗ってしまった

夫は少しバカにしたように真澄を見て
すぐに、新しいコーヒー喫茶の開発に出かけてしまった
真澄はやり切れない思いを抱えて
洗濯を始めた
星人も、すっかり変わってしまった
前のように懐かないし、バカにもしない
すっかり、向こうの東大教授であったお祖父ちゃんに似てきた
それは真澄としては喜ぶべきことだったが
癪に障った