ただ毎日を

イメージ 1

期待して期待して、落ちた高校受験
真澄にタケオを気遣う気持ちは全く沸いてこなかった
自分自身が立ち上がれないほど落ち込んだ
同じ中学でママたちの間で鼻を高くして
この三年間やってきたのだ
いつだって一番のタケオ
それでも担任は都立ならば余裕なのだから
調査書も完璧な物を作るから
そうするようにと再三言っていた
教師にはタケオのもろさがわかっていたのだろう
しかし、有名私立は譲れなかった
中高一貫の高校からに入れば
中学受験をしなかったあの時の雪辱は果たせる
それは真澄が思っているだけのことだった
タケオは実際どこでもよかったのだ
ただ、母がうっとおしかった