長い恋の果て

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速水は茫然として何もできないミキの代わりに
父の葬儀の準備をした
星人は久しぶりの日本で、タケオの母と嬉しそうに遊んでいる
やはり、この二人は馬が合うのだ
速水は少しいやな気はしたが
タケオと二人で何かと忙しいので仕方がない

みぃはあきれたようにミキを看病した

「速水ちゃん、あなたは大丈夫なの?
随分お父さんっ子だったし、沢村さんも可愛がっていたわよね
二人のなれそめから考えたら姉さんがこうなるのも
わからなくないけど・・・・
これほどまでとは思わなかったわ」

ミキはベッドから動けなかった

世間並みの家庭には生まれなかった
小さなころはいつだって、母が父ではない男と
じゃれあっている姿しか覚えていない
小学校で勉強が大好きな優等生でも
まわりは母のことでミキを揶揄した