小さな願い

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みぃは今度は引いて、優しく話した

「退院したら、うちで働かない?
ちょっとした文を書く仕事は山ほどあるし
それなりのお給料はだすから
本当のライターの仕事しなよ」

それは保奈美がずっと願っていたことだった
好きで恐喝まがいのことをしているわけじゃない
まともなことを書きたいと思っても
仕事がないのだ
あの家を出てからバイトか恐喝で生活してきたのだ

断ることが出来ない
みぃは保奈美の気持ちは手に取るようにわかっていた
ショウは理子が事件を起こしても
別れる気はない
それならば、この姉の問題はしっかり解決しておかないと
これからもついて回るだろう