みぃの誤算

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理子は自分を飾ることなく

「はい。郊外の小さな家ですけど
家を買ったものですから、母は仕事を辞められず
もちろん、その頃の母は女が家にいるって言うのに
ちょっと、反発もしていたらしいんですけどね
だから、私は小学校のころからいつだって
姉と二人で寂しかったんですけどね
でも、そのおかげで大して頭もよくないのに
女子大に入れてもらいましたし
ありがたいって思っています」

みぃはその言葉の中の
『姉』にすぐに反応したが
ミキはその話を聞きながら
理子のことを好意的にみつめた

「お姉さんがいるの?」