星のような

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ミキは自分から離すことではないが康太に隠す気はなかった
みぃだって、それはわかっていたから
康太がみぃに

「速水は彼とどこで知り合ったの?
よさそうな男じゃないか!」

そんな風に聞いたのでみぃは隠すこともないだろう
康太はミキの風俗での勤めも、みぃがどんな世界でお金儲けをしているか
十分すぎるほど知っているのだ
速見がそんな世界にいたって聞いても動揺はしないだろう
みぃは康太のことだからある程度は知っていて
知らんふりをしているのだろうと思っていたから

「あの男、速水の男娼だった男だよ
まぁ、今は普通の男に見えるけど
仕事は辞めないらしいよ」

康太は弁護士で世の中の人からは
まともな感覚を持っていると思われている
しかし、性的には破綻者だ
ついこの間まで、未成年の少女と一緒に住んでいたのだ

康太は男好きだった母を想い
ああ、そう言えば速水にはそんなかけらがあるような気がする