不思議なことを数えれば

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え?

ミキは声も出なかった

「だって、君だって世界でたった一人で
他の誰でもないだろう?
速水が幼稚園に入るときに思ったんだ
速水は世界にただ一人の僕らの子供で
そんな集団の中で集団生活の必要性を
学ぶべきなのだろうか?ってね
もちろん、日本に暮らす以上
この国でやったら犯罪になること、人として大事なことは
僕らが教えるよ
ほかのことはその子自身の生き方を子供のころから
まっとうさせればいいんじゃないかとね」

ああ、そう言えば、そんなことを言っていたような気がする

「でも、それで、速水が幸せになるかどうかの自信が
僕になかったんだよ
だから、普通の学校生活に入っちゃったけど
学力だけの問題ならば、学校じゃない方法はいくらでもあるからね」