不思議なことを数えれば

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速水は驚いて、自分の心を隠すことを忘れて
タケオを見た

「やっぱりそうか
そうなるんじゃないかと、心の奥底で望んでいた」

そのまっすぐな目に速水はえ?と驚く
望んでいた?

「とっくの昔に気が付いていた
ハーミー、僕のこと好きだよね?」

速水はまるで中学生の女の子のように真っ赤になった

「赤ちゃん、嫌じゃないでしょう?
産んでくれるんでしょう?」

速水はいったい自分に何が起こり始めているのか
全くわからずに戸惑ってばかりいた

「だって、僕はいったいどうしたらよかったの?
絶対、ハーミーは自分のこと好きだと思う
でも莫大なお金を持っているセクシー女優
ハーミーと一晩だけでも寝れたら死んでもいい男は山といるよ
そんなハーミーに乗っかるのも違うと思ったんだ
もちろん、僕だって好きだったよ
好きって言葉じゃ言い表せないほど
女子大生が好きだって言ったのも
ハーミーの心を惹きたかったから
あんな女の子、僕が手に入れようと思ったら
朝飯前に決まってるだろう」