速水は自分の気持ちをさらけ出せるような人間ではなかった
普通の恋をするのはあきらめていた
親も公認してくれて
みぃがプロデュースしてくれて
まったく仕事だと割り切ったAV女優
もちろん、今まであるようなものではなくネットを使った
目新しいもので、絶大な人気を誇った
そんな女が誰かと普通の恋になんか落ちるわけにはいかない
タケオの申し出に
何事もないことのように感情をのせずに
「じゃ、体で払ってもらおうかな」
そう言うと、タケオは嬉しそうに
「ありがたい、ハーミーならば
めちゃくちゃ奉仕させてもらうよ」
そう言って、ブラックコーヒーを嬉しそうに飲んだ