速水の毎日

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速水はそのタケオの言葉を
顔は全くのポーカーフェイスで頷いたが
心の中は思ってもいない展開に
期待できるのだろうか?
いや、ただ、まっとうな世界では満足できなかったタケオが
友人として唯一すべてを話せる人間として
速水に話しているだけだ
そう、何度も自分に言い聞かせていた

「大学はやめるの?」

「いや、勉強は楽しいんだ
できたら研究者として残りたいって思ってる
でも、そうなると就職を期待している親に悪いし
家を出て、体を売りながらやっていこうと思ってる
だから、速水にお金を返すっていっても
本当に毎月少しづつってなりそうなんだけど
いい?」

もう、タケオは完全に元に戻っていた
その、『いい?』の含みある言い方と
女扱いに慣れている感じ
そして、そのいい方の裏にある
体で返してもいいよ!みたいな流れに
速水はすっかりやられてしまった