タケオという男

もちろん都内の中流家庭がおおく住まう一軒家で育ち
父は一流企業のサラリーマン、母は女子大出
保育園ではない、幼稚園に通って専業主婦の母が迎えに来る
小学校受験をするには所得が少し足りないが
中学受験は一応考えている家
しかし、小学校時代は受験勉強よりもサッカークラブで
のびのびと楽しく運動をさせたかった
もちろん、勉強だっておろそかにはせていない
幼児教育から英語はやっているし、科学の実験教室
算数専門塾などにも通っていた
中学に入ってからは一年生の時から偏差値の高い都立は
確実に行ける学力はつけさせてくれて
夏冬の休みには家族旅行にも行く家
それも、ハワイだとかではなく、家族でトレッキング
なんて家で育ったのがタケオなのだ

高校受験に失敗したからと家を飛び出して
怪しい歓楽街で体を売る仕事を覚えたタケオのほうが
本来のタケオではないのだ