速水の悩み

タケオの話はちっとも頭に入って来ない
実家に帰って、普通のお嬢さんになろうと
何事もないように普通の日々を過ごしていたが
いつも、タケオに会いたい、顔が見たい
そして、声が聴きたい
そう、心の奥底で切望していた自分に気が付いた

何よりも、彼に抱かれることが出来るだろうか?
もし、彼がこの肌に触れたら
速水は心臓が止まってしまうかもしれない
そんな思いだ

タケオの中には全く速水への思いなどない
ラインのアカウントを教えてもらっていたから
もし、前のように自分を買ってくれれば
速水は最高のお客だ
金持ちのおばさんたちは脂肪の匂いが臭いし
肌はぼよぼよしているし
激しくいくくせして、お金を出し渋ったり
反対にやたら感情移入してくる