速水の悩み

まぁ、高校中退から今までセックスしどうしで
飽きてきたのは仕方がない

「タケオってどこの生まれなの?
東京じゃないよね」

こういう時間は作るなと事務所からきつく言われている
しばらく黙っていると
速水は財布からお金を出して

「延長ってことにして頂戴な!」

この支払はすべてみぃがやってくれているから
どのくらい上げたらいいのかわからないが
その額でよかったのだろう

タケオは事務所に連絡を入れて
帰るときに来ていた不思議な上着を脱いだ
高そうではあるがちょっと、笑いたくなる
一緒に首にかけている薄いマフラーのようなものも
速水の趣味から考えると、驚くほどダサい

「どこで買うの、こんな服?」

「え?変ですか?デパートですよ、高級デパート!」