ミキのママ友

それでも、お金もないうちの家族は
ただただ、悲観するだけで
村で過ごしたの
私はそれに耐えられなくってね
遠い親戚が東京にいて
お手伝いさんをしてくれるのなら
うちに来ないかって
誘ってくれたの
それで、私は中学を出てすぐに東京に
出てきたの
女子大の出身なんて適当なことを言ってたけど
本当は中卒なのよ」

自虐的な笑いをしながら
お茶を飲む殿村に
首を振りながら

「私もそうよ
母親が男好きでね
蒲田の隅っこの古い家で生まれたの
中学を卒業する前から
私が生理が始まったのを見た
母は体が売れるって大喜びしたわ」