そして恋人へ

ミキが帰ると
優未は不思議そうに
でも嬉しそうに

「ねぇ、あれって、康太さんに
私とちゃんと付き合えって言ったんじゃない?
てか、結婚すればって
言ったような気がするんだけど」

康太もそうだと思った
性に関して自分の家系はちょっと、おかしい
そう思いながら生きた来た
立派な医者の家系を飛び出して
おな好きのクソジィになった祖父
男をながれ歩く母
どんなに裏切られても
母と別れようとしなかった父

確かに恋愛の基準が
今、一般的に良しとされている基準と
大幅に違う
しかし、性を売って、のびのびと事業を展開し
大金持ちになったみぃ!
今やネットの寵児の速水!
今の基準を取っ払って仕舞えば
誰かに文句言われる筋合いはない
生き方ではある
康太だってまともな母ではなかったが
母があれだったから
弁護士になれたのだ