そして恋人へ

もう、二度と二人で会うまい
そう決めて、もう、優未のことは忘れようと思った
優未の高校の問題も、今の高校に上がるってことで
だいたい答えは出ていた
夫婦関係も円満離婚で
康太を必要とすることはないはずだ

それから半年
康太はあの時の優未の姿がすぐの頭に浮かんでくるのを
喜ぶと同時に、困りもしながら
優未のことは忘れられないまま生活していた

そんなある日、突然
優未の母親が飛び込んできた
優未が警察に捕まったというのだ
母親は康太に弁護してほしいという

「落ち着いてください
いったい何があったんです?」

康太は自分に合わないことで
優未は中学生の女の子らしい日々を送っている
それは平和で楽しい日々だと信じていた