そして恋人へ
小学校から女子校育ち
近くにいる異性はだらしない父親だけ
優未は弁護士である康太に憧れていたのだ
悩みを話せば親身になってくれて
優未が今まで周りにいた大人からは
聞いたことのない話をしてくれる
学校のみんながあこがれている若い男の教師の
数倍かっこいいのだから
中学生の女の子に恋をするなというほうが無理なのかもしれない
「いや、会うのはやはり、事務所かこの前のカフェにしよう
うちは掃除も行き届いていないしね」
そう言って康太は慌てて立ち上がった
「今日はここまでにしよう
やはり、他の学校に変わることは考えないほうが
いいかもしれないね」
そう言ってカバンを持つと
優未はその手を捕まえて
「私、先生のことが好きなんです」
康太はその言葉にドキドキしながら
そう言われればうれしいけど、とにかく自分は
ロリコンではないし、
「それは、困るな
まぁ、たまに相談には乗るから
今日はこれで」