康太の深淵

「バカなの?
いい加減にしろよ
もう少し段取りよくできるだろう?」

そんな言葉を投げつけて
しょげているミツホを見ていられずに
家を飛び出した

そして、姉のところにまっすぐに行った
今までのことを話し
こんな言葉を投げつけてしまった自己嫌悪に
落ち込んでしまう

話を聞いてミキは

「生活していくのって他人同士なんだから
その辺は、ミツホちゃんが女だから
ああしなきゃ、こうできなきゃって
固定観念で押し付けているんじゃない?」

すると、横で聞いていた沢村は

「そういうことは考えて我慢したんだよ
な?そうだよな?」

康太は強く頷いた