全く何もないまま

莫大な利益を生むようになったころ
チェダックは薬のやりすぎで死んだ
もちろん、遺産は正二が相続する手続きは終わり
すべてが正二のものとなった

じいさんが江さんに

「正二はチェダックがほしがればほしがるほど
際限なく薬物を与えていたからな」

「いいんじゃないの
チェダックは最高の幻影を見て死んでいったんだから
本望だったと思うよ
お金がなかったら、どうせ酒か変な病気で
死んでいたでしょうからね
正二のためになっただけでも生きてたかいがあったんだよ」

そんなころ、正二が惚れたのが
ミキだったのだ