街の灯り

「なんか、めちゃくちゃやられて
それで、たかちゃんが助けに行ったときには
すっかり、終わった後でね
それで、たかちゃんも散々殴られて
あの時は警察沙汰にもなって、すごかったよ~」

でも、自業自得だ
あの母と似ている祖母ならば、かわいそうだなんて思えない

「その時の子供が、ミキちゃんの母親だよ」

「え?子供はいたんですよね
お母さんの上に子供はいたんでしょう?」

「その子はそれから一年もしないうちに
病気だ死んだんだよ
だから、あんたの母親は
たかちゃんの子供じゃないんだよ」

ミキは驚きのあまり声も出なかった

「それで、そのおばあさん、僕のひいおばあさんだよね
その人はどうしたの?」

「たかちゃんの子供じゃない赤ん坊を産んだ後
家を出て、それから、何年かして死んだんだよ
悪い病気をもらっていてね」