康太は少し躊躇したが
姉にはなんでも話すから
そして、姉ならばわかってくれるだろう
ミツホを責めたりしないだろう

実は.....

話しを聞くと
ミキは

「ミツホさんも辛かったでしょうね
向こうの親御さんは?
大丈夫だったの?」

「いや、ただただ、気の毒がってたよ」

普通じゃないことに
慣れない自分たちが悲しくなる

「もう、忘れたほうがいいのかもね
普通じゃないからこそ
みぃも速水も好きな道で
莫大なお金を手に入れてるのよね」

「うん、この間、速水の事務所が
莫大なお金を地震の被災地に送ったっって
ニュースになってたしね」