ミツホは今は寝ていると言う

話を聞いてみると
子供の血液型がちがうそうだ
康太がO型、ミツホもA型なのに
子供はAB型だと言う
両親はまだ、ミツホの話は聞いていないが
これは明らかにミツホの罪
そう、涙ながらに訴え
こんな娘に育てた覚えはないだの
何か理由があるだの
平身低頭

「ああ、大丈夫です
彼女が別れる気がない限り
僕は気にしませんし
いや、かえって良かったと思うくらいです」

その言葉に両親は驚愕の表情を浮かべる

それから一日、ミツホが目を覚まし
その話になった

康太が入って行くと

「ごめんなさい」

ミツホは康太に謝る
康太はそんなミツホを優しく撫でながら

「君が別れたいのならば仕方ないけれど
僕はこの子を一緒に育てたい
僕らのこどもだとして」