2017-03-08 掟 日記 #練習用 速水はこの家で その叔母の話が出ることが なんとなくタブーになっていた この長い年月を思った 特に康太叔父が嫌そうだった だから速水からその名前を出すことも その叔母に会いたいと言うことも 言ってはいけないことのような気がしていた でも、いよいよ会えるのだ 学校の手続きが終わって 誰にも会わないまま 学校は辞めた あの、電話をかけて来た親も そうなったら何も言わないだろう 学校にはなんの未練もなかった 女子たちには どうせ、変な噂が流れていて 嫌われていたし 男の子たちにとっては すぐにやらせる軽い女だった 自分から友人になりたいなんて 思う子は誰もいなかった