速水が立ち止まると
ミキが直ぐに立って行った

「恥ずかしがらなくてもいいの
ママもそうだから」

それは娘が可愛いあまりに
すっと出た言葉で
速水が話し始める間も無く

「ママは中学をでてすぐに
そう言うお店で働いていたのよ」

速水は驚いてミキを見る
沢村は立ち上がると

「そんなことは悩むほどのことではないよ
君がそう言う風に行きて行きたいのならば
それだっていいんだ」

速水は自分の体がどうしても
男なしではダメな
男に体を触れられると
抵抗できない
そんな自分がどうにかなる程嫌だった