.....の無い
「こんな仕事をしているからこそ
体が大事だからね」
夕食を食べながらミキはみぃに何も言うことはなかった
まぁ、堅気の世界ではないにしろ
みぃはここで才能を発揮し、正司の遺産で
うまくやっていくのだろう
帰り際に
「うちの住所は知っているんでしょう?
たまには遊びに来てね」
そう言うと
「お母さんのことは
私に任せて、お金に関しては大丈夫だから
そのうち、男に捨てられたら戻ってくるだろうけれど
あたしがお店でも持たせて見張っとくから
お姉ちゃんは幸せになるのよ
私とは違うんだから
私にもお母さんにも二度と会っちゃだめだよ」
あのみぃがこんなに大きくなって
こんなにしっかりしたことを言うようになって
そして、あのどうしようもない母親ですら
包み込むように話している
ミキは考えもしなかった展開に言葉も出ない