.....の無い

恋に落ちて
みつほとうまく行って
康太は姉の気持ちがよくわかった

姉のすがっている自分をまっすぐに立たせる
そんなプライド
そのことと戦いながら生きていかなければ
たぶん、母のように生きてしまう
そんな自分の中の血
康太は男であるから、わからない部分もあるが
みぃの今を考えると
どうしようもない、母の血がある

姉の美しさと年齢を考えれば
お金だけのことと割り切れば
母の言う通り、いくらでもかせげるはずだ
まだまだ、遅くはない

そこにいかない姉のプライドは
立派だと思う
でも、それと同時に
その、プライドは
全てを知っている沢村に会うことは
それを捨ててしまうことにもなるから
きっぱりと会わないと
決めているのではないかと思う