康太が顔を見せると
母は嬉しそうに
「あ~ミキにそっくりだね~
ちょっと、あんた、うちの息子!
行った通りだろう
間違いないって!
会えて良かった~」
背の高い30前後の柄の悪い
短髪の男が、康太を見て
ニヤリと笑った
「ふ~ん、確かにここの大学生にしとくには
イケメンだな~、俺と組んで仕事させたいよ」
康太はこの場を離れることしか
考えていなかった
しかし、二人はグズグズと
離れようとしない
「なんの用事で来たのか知らないけれど
とにかく、どこかでお茶でもしましょう」
康太にうながされて、やっと、
近くのコーヒーショップに落ち着いた