.....の無い

「引っ越したんだね~
隣のせいさんに聞いてびっくりしたよ
康太はどこ行ったの?
立派な大学に入ったそうじゃない
会って見たいわ~」

早速そんな事を言う

「康ちゃん、私にも何にも言わずに
出て行っちゃったから知らない」

「ふ~ん、そう。
冷たい子だね、親子じゃ無いか
あんたは姉さんだし」

産むだけ産んで放って置いた自分は
冷たく無いのか?
少しイライラしたが
昔からこんな人だったと諦めた

「夕ご飯、何がいい?」

ミキが聞くと

「ちょっと、胃の具合が悪くて
ビールだけでいいよ」