.....の無い

しかし、その笑顔はすぐに消えた

「そう。でも、ちょっと、最近
色々あるから......」

そう言うと困ったように
康太から目を離した

康太はすぐにピンときた

「母さん?」

ミキは答える代わりに
お茶を入れようと立ち上がり
なんでも無いことのように

「うん。一緒に住みたいって
言ってきて、明日からここで
一緒に住むことになってるの」

「え?」

沢村教授の事もみつほのこともすっ飛んだ

「なんで?」

康太は怒りが湧いて来るのを
抑えることができなかった

「今頃、いったいなんで?」

「ねぇ、康太のことは話していないから
もう、ここに来るのはやめなさい
あなたとは全く関係ない人よ」

「そうならば、どんなにいいかって
思うよ、でも、姉さんだって
断ればよかったのに
今更、どのツラ下げてここに来るんだよ」