風邪をこじらせて

私は驚いた

彼女を育ててくれた両親は私に感謝してくれた

 

「今はお店がうまくいってるからいいけれど

高校を卒業するときに大学に行かないで

料理の専門学校に行くって言った時は

とても驚いたのよ

それで、お父様にこっそり相談したくらい」

 

すると、父親のほうが

 

「私たちとしては、自分たちの可愛い娘であり

そして、預かった大切な先輩の

お孫さんだと思っていましたからね

でも、先輩は好きにさせてあげるといいと言ってました

『本当の母親に育てられなかったことは

心から可哀そうに思っている

あの時、私が娘に育てさせてもよかったのだ

でも、そうしなかった

よく、孫が可愛いと言うが

娘はもっと、かわいいからな

料理の専門学校に行って自分で店でも出すときは

ぜひ、力になるから』

そう、言ってましたよ」

私は本当に幸せ者だ

そして、そのために、今の夫と結婚したのならば

私は知らなかったが父の判断は正しかった

雅人だって授かったのだから