発達障害の母

それが今日は珍しく来たばかりらしく

私が入っていくと、こっちを向いた

白髪交じりの汚い髪の毛を黒いゴムで縛り

今まで泣いていたかのように顔は濡れていて

それもしみだらけのすっぴん

腹は出ている小太りで、ジャージの上下を着ている

足は一時期はやったクロックスまがいの茶色のスリッパ

靴下は毛玉だらけ

親指のほうは見えないが絶対に破れているに決まっている

私を見ると

 

「あ~もしかして、あ~ちゃん?」

 

小学校の頃の私の呼び名で呼んだ

私も小学校の頃に戻った

 

雅ちゃんだよね!」