おばさんであること
「私、傷つきに行ったようなものね
子供ができないこと
今時なんでもない、夫すら許してくれて入れば、誰に何を言われようと
関係ないって思っていたの
一番、私に子供ができることを望んでいた
祖父母は二人とも死んじゃったしね
でも、自分がダメだったのよ
どんなに他のことで満足しようとしても
やっぱりダメみたい」
しばらくして明美が口を開いた
「子供なんか世の中で言われているほど
いいものじゃないわよ
私なんか他に取り柄がないから
お母さんやってるけど
子供の気持ちなんかまったくわからない
いなければ、それこそハワイにでも行って
のんびり過ごしたいわ
勉強しないとか、進学はどうしようとか
もう、お金では解決できないほど
バカになってるしね」