戦争も終わって、それぞれが仕事をしたりし始めるのだが
祖母と祖母の下の妹は仕事に就くことはなかった
祖母の下の妹は癲癇持ちで、よく突然倒れた
祖母の父は家の手伝いを二人にさせながら
祖母を子の妹の見張り役にした
何処に行くのも二人で一緒で、妹に何かあったときは
祖母がすぐに何とかするようにと言われていた
長女は結婚しているし、すぐ上の姉はもらわれていった家から
公的な仕事に就き、立派にやっている
自分は世の中で仕事をする能力はないのではないか
父親にとってはこの娘を他人の中において
色々と噂されるのは本意ではなかったのだろう