発達障害の母

まるで、私のすべてを否定しているのに

いつだって、子供のことを想わない母はいない

子供の幸せが親の幸せだと、口にしてはばからない母

そう、母がどんな人間でも構やしない

発達障害であったって、今だって、けっこうな割合で

いるのだから、その昔、母がそうであったって

仕方のないことだって思うし

理不尽なことをしても、お金に汚くても

家族の中でお荷物だったとしても

私はすべてを飲み込もうと思うのに

たった一つ、許せないのが

心に思ってもいないことをそうやって口にすることだ

すべて、仕方のないことだと思いたい私の目で

自分がどんなに間違っていなくて、どんなに素晴らしいか

口にする母が許せないのだ