発達障害の母

私は小学生のころ早く家に帰るのが嫌で

そのほとんどの時間を学校の図書館にこもって

本を読んでは想像の世界に住んでいた

そこで大好きだった芥川龍之介関連の本読んでいると

その母が精神的におかしかった、という一文に出会った

その頃の私は自分の母が人とは違うことはわかっていたが

牢に閉じ込めたり病院に入れるほどではなかったので

ぼんやりと、そんなことでなくて自分は芥川龍之介よりも

幸せなんじゃないかと考えたりしていたのだが

うちの中で精神的に壊れて行ったのは、父のほうだった