発達障害の母

こういう話はドラマや小説では必ず

こんなひどい母だったけれど、最期は心が通じたとか

こんなに長い半世紀以上の間苦しんだけれど

やはり人というものは、それを享受して

享受したところに明るい未来がある

などと書きたいのは山々なのだけど、そんな風にはとても終われない

日本の殺人事件や傷害事件の内訳は

家族観が一番多いなんて話をどこかで聞いたことがある

自分が結婚をして築いた家族の関係からは

とてもそんなことは思えない

夫も子供たちも気持ちよく生活できる人たちなのだ

例えば、毎朝、パン食が日常だったとする

しかし、ある朝私がいきなり米食

理由も言わずに変えたとする

皆が朝はパンが大好きなのにもかかわらずだ

それでも、夫も子供も美味しいと言って楽しく朝食を終えて

何事もなかったかのように一日を始める